ファーストが入らないことはミスである。
先日、1月16日(土)に東京選抜男子チームのリーグ戦を行いました。私は、全日本の会議で土日とも出張があり、つくことはできません。そこで、選抜選手でない本校の生徒にスコア―とその集計をお願いしました。そのスコアーからたくさんの指導をしますが、一部を紹介します。
全勝したペアーのA君は、4組リーグ戦で④-1、④-1、④-0で全勝しました。とても力のある生徒で、全国で活躍できる可能性が高く、思考力・表現力があり将来有望な生徒です。彼の3試合のスコア―を見ると、
● 1ST 確率 54%
(1STサービスが入った本数 ÷ 1STサービスを打った回数 )
● レシーブミス率 57%
( レシーブミスの本数 ÷ レシーブのゲーム数 )
⇒最近は、レシーブミスの本数を総レシーブゲーム数で割り生徒に提示するようにしています。
今回の彼のレシーブミスは57%。
レシーブゲーム数は、7G。
7G中、レシーブミス4本です。(4÷7G=57%)
ですから、レシーブゲーム2Gに1本のレシーブミスをしています。
レシーブゲーム数は、7G。
7G中、レシーブミス4本です。(4÷7G=57%)
ですから、レシーブゲーム2Gに1本のレシーブミスをしています。
しかし、彼の「ポイント獲得率」をみると、121%。
(14G行って17ポイントを獲得しています。その獲得率も算出。
17÷14G= 121%、です。)
1Gに1ポイント以上のポイントを獲得している力は素晴らしいと思います。
ラリーに入れば1Gに1ポイントはとれる。
しかし、サービスレシーブはミスが多い。
しかし、サービスレシーブはミスが多い。
(ファーストが入らないことは、ミスとして考えないと全国では戦えません。)
総評すると、彼にその翌週の千葉遠征で、スコア-を見せながら
「 攻撃力は、素晴らしい結果が出せているので、さらに全国で勝つためには、サービスレシーブに重点を置いた練習、戦術戦略を工夫していこう。 」
と、このようなアドバイスになるかと思います。そしてあとは、コートの中で実際のサービスレシーブのフォームやボールへの入り方などを詰めていく作業となります。
本人は試合に勝っている満足感から、このような振り返る作業をしていなかったのか驚いた様子でした。
ゲームスコア―の数字は、時として、生徒に練習への意欲・意識をあげてくれるものとなります。
ゲームスコア―の数字は、時として、生徒に練習への意欲・意識をあげてくれるものとなります。
レベルが高い・低いではなく、簡単なスコア―からつけさせてみませんか?生徒に客観的な数字を明示して心の変化を促します。
●1 st確率
●レシーブミス率(Gで割る)
●ポイント獲得率(Gで割る)
<高橋先生 参考情報>
●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫る!(インタビュー記事)
[ 高橋 茂 監督 プロフィール ]
清明学園中学校 ソフトテニス部顧問
全日本アンダー17男子コーチ
[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
(平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場
関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝
第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝
過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上