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【必見】「中学で勝つ」ためのトレーニング(後編)

提供:ジャパンライム

こんにちは。ソフオン編集部です。

今日は、前回ご紹介した全2巻の1枚め「ウォーミングアップドリル編」から、よりソフトテニスの実戦を意識した動きとパワーをつくるソフトテニストレーニング編」のご紹介をしていきたいと思います。

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ウォーミングアップドリルに引き続き講師はこの方

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中野 道治 氏
(スポーツインテリジェンス株式会社)

1枚目よりもより本格的なメニューになっていますので、打ちだしは小中学生向けにはなっていますが、高校生・一般の方でも充分活用できる内容にになっています。

それでは少しずつですが内容を覗いてみましょう。


●怪我に強い身体をつくる"体幹トレーニング"

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雨の日に筋力トレーニングを行うチームはたくさんあると思いますが、多くが"腹筋"や"スクワット"のような外側の筋肉を鍛えるトレーニングメニューになると思います。

しかし、外側の筋肉はパワーが付いても、付けすぎてしまうのはスピードが落ちてしまう原因にもなります。

ここ10年くらいの間に"体幹トレーニング"と"インナーマッスル"という言葉がだいぶ広まりました。

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近年の学生世代は昔に比べ食の欧米化に伴い体の線が細い子が多くなりました。

同時に幼少時代の運動量も少なくなっているため骨が細かったり筋肉の持久力や強さがないために怪我や運動障害が出てしまうケースも少なくありません。

外側の筋肉は筋力トレーニングを行うことで強化をすることができますが、トレーニングを怠ると簡単に落ちてしまいます。

一方、体幹トレーニングは普段の身体の動かし方を見直し習慣づけることで維持が可能であったりします。

さらに上の画像のようなトレーニングを行うことで線の細い体格の学生世代にも内側の強靭な筋肉から伝わるパワーで強力な打球が可能になります。


●構え(パワーポジション)の意識

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"パワーポジション"という言葉も最近よく聞くようになりました。

これは運動時に最も力を発揮しやすいポジション(姿勢)のことをさします。

※ゼロポジションやスクワットポジションなどと言われることもあります。

テニスに限らずあらゆるスポーツでこのパワーポジションは重要な役割があります。

「ボールを打ったら構えなさい」

とよく指導されると思いますが、理想的な構えの動作まで指導していますでしょうか?


体の正面でラケットを構えることは基本ですが、次の動作の準備ができてまでが構えです。

ここではより理想的な待球姿勢とその姿勢を維持、強さを鍛えるトレーニングが紹介されています。

ウォーミングアップトレーニングも含めて行うことでこのパワーポジションはしっかりと身につけることができるようになります。

2巻の中で1番重要な部分がこのパワーポジションのトレーニングかと思います。


●トレーニンググッズを使ってさらに強化


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後半はトレーニング用のグッズを使用してより効果的なパワートレーニング、クイックネストレーニングが紹介されています。

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いきなりここのトレーニングに飛び込んでしまいたい気持ちが出てきてしまうのですが、DVDを通して見ていると効果的な動作を手に入れるには今までの内容をしっかり理解させてから行うのがやはりより効果的になると思います。

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専用の道具が準備できなくても工夫次第で代用ができそうです。

画像を見る限り陸上部のようなトレーニングをしていますがこれはかなり重要です。

身体のしくみや動きを連動させることの重要性がしっかり確認することができます。


●仕上げにボールを打ってみよう

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1巻、2巻の総仕上げは今までのトレーニングの要素を意識し実際にボールを打つ練習になります。

前後左右に走らせてのストローク練習、振り回しなども今までの動きを意識して行うことで苦しい体勢でも軸がしっかりしていればボールをコントロールできるということがわかるでしょう。

走らされた時も打球時にどうボールにパワーを伝えるかの動きを理解していればどこからでも攻撃が可能になります。

テニス・ソフトテニスは相手の体勢やバランスを崩し合う競技です。

しかしその体勢をしっかりと維持する力があれば相手は嫌がること間違いなしです。

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いかがでしたでしょうか。

特に中学生は神経系の発達が伸びるピークの年代であるため"黄金世代(ゴールデンエイジ)"と呼ばれています。

小学校の高学年から中学生の時期に効果的なトレーニングを行うことで眠っている能力を多く引き出すチャンスが広がります。

身体能力は個々によって違いがありますが、持っているものを引き出してあげることで運動能力の高い子とも対等に渡り合うチャンスも大きくなります。

実際に中学生の子供達に試してみましたが、1週間ほどでも続けることで変化が見られました。

中にはできないメニューがあり悔しくて家でも少し実践するような子もいたようで、辛いトレーニングというよりは楽しく競える形でも行えるトレーニングなのかもしれません。

これから飛躍を狙うチーム、地区大会で入賞まであと一歩というところで足踏みをしていたりする場合はこのトレーニング方を取り入れてみてはいかがでしょうか。



(ジャパンライム)