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【必見】初心者の新入生をどのように迎えるか

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<初心者の新入生をどのように迎えるか?> 

みなさんこんにちは、清明学園中の高橋です。 

初心者の生徒は、テニスに興味をもって入部してきます。
 
そこで、すぐにボールを打たせてテニスの楽しさを味わうこと時間をつくることが大切になります。

清明学園では、ラケットを用意して2面しかないコートを新入生のためにコート1面を使います。グリップの持ち方もフォームも教えなければ自由に打たせます。

30分後には、試合を行います。上級生に審判をつけて行います。上級生も最後の夏まで残された時間は限られています。しかし、この初日の初心者に対するアプローチは、それよりも重要なことだと考えます。
 
初心者の生徒の初日でテニスが好きになり、1時間程度しかとれない放課後練習の中でも
「 楽しかった?!明日も練習に参加したい! 」
という気持ちにもっていくことができれば大成功です。そして、練習終わりに
「 ラケット・ボールを持ち帰りたい生徒はどうぞ 」
というと、皆、持ち帰ります。もちろん、ラケットカバー・ボールも用意しておきます。そこで自宅でもラケットで遊んでくれたら大大成功です。

●教えるのはグリップだけ 
 
そしてその数日後からグリップを教えたり、ホームラン競争でラケットをしっかりと振らせたりさせていきます。気をつけたいのは、初心者の生徒はすぐにグリップがズレます。そしてグリップがずれたことも気がつかない生徒が多いです。そこは、注意して指導しています。それ以外はあまり教えません。自由に楽しく安全面だけの配慮をして打たせます。

メルマガ読者の先生方は、初心者の新入生を迎えるにあたり、どのような工夫をされていますか?いろいろな考えがあると思いますが、機会があれば、メルマガ編集部メール(文末に記載)宛に教えてください。


●学校の環境

 私が、このように初心者の生徒にテニスを好きにさせることを第一に考えるようになったのは、学校の実態が関係しています。本校は、小学校が併設されていますので、小学生の保護者も中学生の保護者とつながりがあります。『 ソフトテニス部は厳しい 』『 勉強をする時間がなくなる 』などという情報が事前に回っています。

そのような状況の中で、少し不安をもって体験にくる生徒が多いのです。その生徒たちに、ボール拾いや素振り、ましてや見学などをさせても翌日にはコートにきてくれません。逆にテニスを一日で好きになってくれれば、その後の成長は早いのです。でも、好きになってくれた生徒でも翌日、悲しい顔をして来なくなる生徒もいます。なぜ?と聞くと 『 親に反対されました。塾もあるし、休日がなくなると・・・。』難しいですね。
 
毎年、この時期になると、どのように声をかえて部員を集めようかと考えます。


●5人まで減った部員数 

 清明学園ソフトテニス部は一度、部員が男子5人まで減りました。分析してみれば、その数年前から厳しい指導をしすぎて、たくさんの部員が辞めていました。その辞めた部員や辞めた部員の保護者が『 テニス部は辞めた方が良い 』と周りに言っていました。
 
 その現状を踏まえて、私自身、会社で言うと、この状態は倒産だなと思いました。それだけ厳しくても魅力があれば、部員は入ってくる。なによりも部を卒業する時に入ってよかったと感じることができれば、次の部員に繋がります。
 
 そのようなチーム運営を進めていきたいと思います。

最近は、辞める生徒はほとんどいなくなりました。事情があって辞めることになっても、お互い応援し合う良い関係が築けています。常々、大切にしていきたいと考えています。

 春の全中大会が終わりました

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 入賞された選手の皆さん、おめでとうございます。
 また、大会を支えて頂いた関係者の皆様、ありがとうございました。


 次回は、本校が取り組んでいるおすすめのトレーニング・アップをいくつか動画で紹介したいと思います。


※内容へのご意見、先生へのお手紙、ご質問等は、
sofuonhenshubu@gmail.com 
までお寄せください!
 
●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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