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雨天時にやって成功した企画

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こんにちは。清明学園中学の髙橋です。

 先日、振替休日を利用して三重県中体連主催の指導者講習会に講師として参加させていただきました。多くの方が集まって頂きました。そこでのいくつかのエピソードを紹介します。


 月曜日開催でした。その前日には移動となったために、日曜日の夕方前に東京を出なくてはいけません。その日曜日は千葉の強豪相手に本校で練習試合中でした。

私は、生徒を集めて伝えました。「 教うるは学ぶの半ば。人に何かを教えるときは、半分は自分にとっての勉強になるということ。だから先生は、大切な大切な夏へ向けての練習試合中だが、自分の勉強のためにチームの成長の為にチームを離れるので、先生がいなくてもこのまま頑張るように! 」 と伝えました。その言葉通り、たくさんの学びがありました。
 
 55歳のソフトテニス未経験者の先生が、私の話を前方で一生懸命聞いてメモを取られて率先して実技に加わっておられました。一日汗びっしょりになって、講習会後に声をかけさせていただくとその先生から、
 
「 この年で初めてソフトテニスの顧問になって自分が何も知らなければ、生徒たちがかわいそうだから 」

とおっしゃいました。とても感動しました。年齢を重ねると挑戦したり学ぶことが億劫になってくることが多いかと思います。しかし、その先生は、素晴らしい向学心でした。元フランス代表のサッカー監督のロジェ・ルメール氏の言葉にあります。

「 学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない 」

 指導者としてのあるべき姿をその先生から学ばせてもらいました。ありがとうございました。私も今週末、ソフトテニス指導の勉強のため指導者としての勉強のため、一泊二日であるチーム・ある指導者のところへ伺う予定をしています。

* * * * * *

 ( 三重県講習会のおまけ )
 
 その講習会で先生方からいろいろな質問をもらいました。
一つ紹介します。

 「 雨天時のときの効果的な練習メニューは? 」


 本校では、学校内で身体を動かすスペースはほぼありません。
 
 私が逆に質問をしたのは、ラケットを振る・ボールを打つスペースを確保できる先生はいますか?という質問に60校近くいて2校だけでした。

限られたスペースでトレーニングを行うことは重要です。先日、ハイジャパを観戦させてもらっているなか、上宮高校溝口トレーナーから「 期末考査期間中も少しでも心拍数をあげておくことが大切です。1週間もあげなければ一気に落ちます 」という話を伺いました。そのように考えると雨天時でも生徒・指導者で工夫をして可能なトレーニングを考えなければいけません。

 その時の講習会では、雨天時では思い切ってミーティングに切り替えましょうと伝えました。この時期であれば最後の総体直前、3年生にとっては集大成となります。先日、本校で取り組んだことを紹介します。朝練が雨のためできなかった日に行ったことが
 
 【 ペアーへの手紙を書こう 】 でした

 とっさに思いついた企画でしたが、とてもよいものとなりました。
 
 ペアーのなかには、これまで勝ちきれなかったことや日常生活における仲の好し・悪しでぎくしゃくしている時期もあったかもしれません。しかし、集大成となる大会を目前に一人一人が素晴らしい内容で書いてきました。全員の手紙に目を通して私自身のモチベーションがあがったり、ペアー間でこのようなことを考えて思っているのかと改めて彼らの思考への発見がありました。

 もし雨天で練習ができるスペースがなければ取り入れてみてください。意外や意外!盛り上がります。大会に向けてペアー間でグッと気持ちが上がると思います。

 次回は、ハイジャパ観戦で感じた指導者の言葉をかけるタイミングについて考えたいと思います。

では!


【編集部より】※高橋先生へのお手紙、ご質問、レター等は、都道府県・ニックネームを添えて、
sofuonhenshubu@gmail.com 
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●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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