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大事な大会の前日に話すこと

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こんにちは、清明学園中学の高橋です。

今回は、全国大会団体戦前夜のミーティングについて、ご紹介したいと思います。

皆さん指導者は、チーム最後の大会前日・あるいは当日どのようなミーティングを行いますか?? 私は、コートでも他の先生方が、どのようなことを話されているのか、いつも気になります。


なかなか、他チームのミーティングを見たり聞いたりすることはできないので、今回は清明学園の今年のチーム最後のミーティングを紹介します。

 
 最後のミーティング・・・今年でいうと、全中団体戦前夜になります。

チーム全体で言うことは、いろいろなことがありました。年間を通してテーマをもって取り組んできたことは、心技体において10~15項目くらいありました。そこは常々、コートで確認してきたので、わざわざミーティングとしては行いませんでした。

 それより全中団体戦前夜・二日前・三日前と早めに会場近くで宿泊をしていた関係で、個別にミーティングを行いました。なぜか?やはり一人一人、特徴があるテニスをします。一人一人、ゲーム時における課題も違います。そのような観点から以下のポイントに関して私と一対一で長い生徒は30分以上をかけて、こちらから伝えたり、彼らから聞いたりしました。
 不安な気持ちを取り除き、自信をもってコートに送り出せるかということをテーマに話しました。



個別ミーティング
ストロングポイントの確認
試合での失点パターンをどのように回避するかの確認
これまでどこをどのように頑張ってきたかの確認
サービス・レシーブからの攻撃の確認
進路の話
どのような挫折・失敗・敗戦を乗り越えてきたかの話


まずは、ストロングポイントの確認です。各自、必ず武器があります。クロスへ強いボール・エースがとれるサービス・相手が逃げてきたボールを叩くスマッシュなど・・・。
その武器をどのように、どこで使うかを確認します。もちろん、年間通してずっとコートで話をしてきていますが、もう一度改めて確認し合います。
試合は、「 自分の得意なものを楽しんで発表する場 」であることを確認します。

同じくウィークポイントの確認です。苦手なプレーも必ず存在します。その苦手なプレーを下手だから、ここをやられたら失点します!では試合では勝てません。苦手なプレーで攻められてきたら、どのように回避をしていくのかということも確認しました。もちろん、これもすべて確認です。1年間、各自で理解して取り組んできていますので、ある意味、腹を括ってほしいという意味で確認しました。

これまでどこをどのように頑張ってきたかの確認です。選手それぞれ努力が違います。その努力に対して、認めて、「 これだけがんばってきたな!ここが成長したわ 」という会話をします。なんでもよいのです。
勉強を頑張ってきたという生徒もいれば、朝練を他の生徒よりずっと誰より早く来た、誰よりもチームの仕事を率先してこなしてきた。ストロークの調子が悪くて、私とマンツーマンで保護者に見守られながら22時まで練習した生徒もいます。そのような個人の頑張りを確認して、再度「 自信 」を植え付けます。大会前になると、不安な気持ちをもって、やり残したことに目を向ける選手が多いかと思いますが、そこを正します。
「 もちろん、足りない部分もあったよな。サボった部分もあったかもしれない。でも、この部分で頑張ったよ 」という感じです。   

④~⑥は次週へ続きます。

また、読者の指導者から、質問を頂きました。ありがとうございます。次週、私なりの返答をお伝えさせてもらいます。


では!


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●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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