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勝てるオールラウンダー

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部活運営のヒント 読者のみなさま


こんにちは、清明学園中学の高橋です。



質問を頂きました。いつもありがとうございます。

 こんばんは。
高橋先生へ質問があり、メールさせて頂きました。
まず、私の立場から説明させて頂きます。
私は地元のクラブチームでプレーヤーとしてもテニスを続けながら、ジュニア、ジュニア卒の中学生の指導をさせて頂いております。
週1回、ジュニア卒の中学生が集まって2時間練習をしています。人数は多くて約15人で約4校が集まっています。
中学校では皆基本練習のみで満足に指導が為されていない状況です。
(ジュニア時代は週5回コーチ指導の下練習していましたので、指導に飢えている状況…)

女子がメインで平行陣が殆どであり、「勝てるオールラウンダー育成」を軸に指導を行っている次第です。

そこで、ご教示願いたいのが中学生指導におけるオールラウンダーの考え方と、
その育成方法・練習方法をご教示願いた次第です。
ご多用中とは存じますが何卒宜しくお願い致します。


 お返事おそくなりました。
次回、いくつかの動画を掲載させてもらいたいと思います。
 
考え方ですが、
平行陣ということで、どのようなテニスをするのかという明確なテーマを持たれた方が良いかと思います。私も東京選抜男子チームでは、平行陣を1組必ずつくるようにしています。
 明確なテーマをもってインドアを考えて生徒とともに作り上げていくので、ここ2年、団体では平行陣ペアーが活躍して団体上位進出の足掛かりを作ってくれています。

 参考になるかはわかりませんが、東京選抜男子のインドア仕様の平行陣ペアーの戦い方を一つご紹介します。
 
 私がポイントにしているのは、どこで得点をとるかです。女子は、お互い後ろにいて何本もラリーが続くシーンはよく目にしますが、私は攻撃をするポイントをつくります。
 こちらから、勇気をもって前衛にもっていきます。
ただ、それは得点をとるためではありません。前衛にボレーをさせて次の逆ポイントを狙いにいかせます。前衛がボレーをすると必ずスペースが空きます。そこを瞬時に狙わせます。ですから、前衛にもっていく後衛でなく、フォローをする後衛の動きがポイントとなります。
まさにオフ・ザ・ボールです。ボールを打たない時間を大切にします。
常に味方の後衛が打つときには、コートのなかに入り、準備をします。その準備する力を何度も何度も反復させていきます。だいたいどちらかにボールが集まりますから、フォローをする選手はいつくるかわからないボレーフォローを意識して待つことになります。

 数年前ですが、全国私学で当時、三重高の品川選手が、平行陣で素晴らしいフットワークで前後に動いていました。ボールが来なくてもずっと動いている姿に感動したのを今でも覚えています。

 そのステップを参考にして取り入れています。平行陣になる二人には必ず言います。
「 ピンチはチャンスになる 」
「 ボレーされることは怖くない。その次のスペースを狙おう 」

 ご返答遅くなりまして申し訳ありませんでした。
次回はこの動きも含めて動画でいくつかご紹介します。



 【編集部より】 
※このたびは編集部の都合により配信が遅れたことをお詫び申し上げます※
高橋先生へのお手紙、ご質問、レター等をお待ちしております!
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●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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