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青春の舞台、関東高校選手権

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こんにちは。
ソフオンブロガーの荒川です。

先週の関東一般に続き、今週は高校生の関東大会を見に、山梨県甲府市小瀬スポーツ公園まで行ってきました。

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競技者の数でみれば中学生に劣るものの、プレーの質の高さや白熱した応援合戦など、やはり高校生の大会は盛り上がります。

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私も今からさかのぼること20数年前。

高校3年生のときに関東大会(個人戦)に出場しました。

あのときは、初めて東京都よりも上位の大会に出場したこともあり、浮き足立ってしまって普段の力も出せずに1回戦でボロ負けを喫しました。

そうした苦い思い出は、今でもよく覚えているものです。


少しだけ自分の昔話をさせていただくと、私の出身中学はたびたび関東大会に出場している軟式テニス(当時はまだ「ソフトテニス」ではありません)の強豪校でした。

校内では2番手ながら、なんとか団体戦に加えて個人戦でも都大会まで勝ち進んだものの、関東大会出場には一歩及びませんでした。

もともとは、学生時代にテニスをしていた親の勧めで、高校からは硬式テニスに転向するつもりでした。

しかし、中学最後の夏の都大会での悔し涙がきっかけとなり、このままでは軟式はやめられないと思い「高校で絶対に関東大会にいってやる」と、高校も軟式テニスの強い学校を選んで進学しました。


念願叶って高校で関東大会に出場したものの、前述のとおり結果は1回戦負けに終わりました。


インターハイに縁がなかった私にとっては、関東大会は強い思い入れのある大会です。

今も昔も、多くの選手がさまざまな思いを胸にこの大会に臨んだり、またこの大会での体験を胸に刻んでいるに違いありません。

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今思えば「関東大会出場」を目標にしているのと、「関東大会で勝つこと」を目標にしているのでは、大きな差がありました。

地区大会で勝って県大会に出場するとか、全国大会に出場するとか、多くの中高生がそれぞれの目標に向かって日々練習に取り組んでいるはずです。

せっかくであれば一番伸び盛りの時期に限界を決めずに、とことん上を目指してほしいと思います。


高い目標を定めて、そのゴールから逆算して必要な準備や努力を重ねていくことは、社会に出てからも求められる能力です。

試合だけ見ていると気づきにくいのですが、強い学校の選手たちは、そういうことを普段から当たり前にやっているのです。

能力やセンスの差というよりも、そうした心構え、考え方、そして何より努力を積み重ね続けた結果なのです。


過去の自慢話から、しまいには説教を始めるという、ついついおじさんの悪いクセが出てしまったので話を元に戻します。




今年の関東大会は6月3日、4日の2日間に渡って開催されました。

初日は男子個人戦と女子団体戦、2日目は男子団体戦と女子個人戦が行われました。


私は男子団体戦を中心に観戦していましたが、今年の1月に行われた関東選抜で見た選手たちが、またさらにたくましく成長していました。

過去記事:平成28年度 関東高等学校選抜ソフトテニス大会(男子)


インドアとオムニというサーフェイスの違いはあるにせよ、どのコートでも力強い迫力のあるラリーが展開されていました。

高校生らしい思い切りの良いプレーが続出で、見ていて気持ちが良いほどです。

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また、団体戦を見ているといつも思いますが、コートに立っている選手だけでなく、控えの選手やスタンドでの応援、監督やコーチ、裏方として部活や遠征をサポートしている保護者や関係者の方々。

そうしたみんなの想いが重なり合って、まさにチームが一丸となって戦っています。

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仲間の大声援に背中を押されて、普段では考えられないような力が出たりするのも、団体戦ならではの醍醐味です。



男子団体戦では、前日の個人戦でも準優勝、ベスト4と上位進出を果たしている第1シードの木更津総合(千葉)が安定した強さで順当に決勝まで勝ち上がりました。

一方、反対の山からは、こちらも個人戦で優勝した田島・高橋ペアを擁する高崎商業(群馬)が決勝までコマを進めます。

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勝戦にふさわしい好ゲームを制して、木更津総合が見事昨年に続き連覇を果たしました。

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女子個人戦では、前日の団体戦でも優勝を飾った名門文大杉並(東京)がベスト4に3ペアと、圧倒的な強さを見せつけました。

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同士討ちになるかと思われた決勝戦ですが、同じ東京のライバル千代田女学園の遠藤・島津ペアがそれを阻んで見事決勝進出。

昨年のインターハイチャンプでもある文大杉並の林田・宮下ペアには一歩及ばなかったものの、最後まで見応えのある試合で観客を沸かせてくれました。

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関東高等学校ソフトテニス選手権大会 試合結果
山梨県高体連 ソフトテニス専門部 > H29関東大会(山梨開催)大会の記録
http://www.soft-tennis.kai.ed.jp/Link/window/h29kanto.htm


関東大会も終わり、各都道府県で続々とインターハイ出場校が決まっています。

高校生たちの熱い夏が目前に迫っています。

全国の強豪が頂点を競うインターハイは関東大会からまた一段とレベルが上がりますが、同じ関東出身者として関東勢の上位進出を期待したいと思います。



関東高等学校ソフトテニス選手権大会 注目動画

男子団体戦/決勝 第1対戦
山下・中坂ペア(千葉/木更津総合) 対 並木・川崎ペア(群馬/高崎商業)


女子個人戦/決勝
林田・宮下ペア(東京/文大杉並) 対 遠藤・島津ペア(東京/千代田女学園



SOFT TENNIS Navi
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