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#声かけ ~vol.1~

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部活運営のヒント 読者のみなさま


こんにちは、清明学園中学の高橋です。

  『 声かけ 』辻秀一著 
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  練習・大会・1分間のチェンジサイズどのような声をかけていますか?
  
 
  関東大会団体戦のことです。全国大会をかけた戦いのなか、私はどのような負けた選手に対しても≪ 頑張ったこと・挑戦したことを称えて 笑顔でハイタッチで迎えるようにしています。
その様子をみて、ある方( 私はまだ面識がありません )が、ブログで

『 戦ってきた選手に労いの言葉 さすがですね~ と記載してもらいました。

このように掲載させてもらったので、それを閲覧した全国の先生方から連絡をもらいました。

ありがたいことです。しかし、そのときの内心は、、、、

「 あれだけラケットを振るように言ったのに振りもせず負けて (怒) 」
「 練習したことをやりきってないじゃん(怒) 」
「 昨日の個人戦で全国個人を決めたから、気を緩めたな (怒) 」
  などなど

  このような負の感情をもっているのも事実です。
  
でも、そのような感情を絶対出さないように、自分なりにコントロールして生徒と向き合うようにしています。
  
  
  ちょうど、8年前のことです。
 
 同じ会場で全国大会予選の関東大会が行われていました。そのとき、ある先輩指導者が負けた3年生の二人を会場で厳しく指導していました。こちらにも聞こえるような怒声でした。あのとき、

 「 彼らはこれでテニスを続けるかな 」と感じました。


最後の夏で、どれだけ頑張ってきて報われないことの方が多いような気がします。
その時に、生徒自身が一番堪えているはずです。



毎年、これから団体戦を戦う直前に生徒を集めて保護者を集めて

「 今日は彼らの大切な発表の場です。いい顔をしてラケットを振ってくれると信じていますが、もし彼らが投げ出しても気持ちがキレても一番近くのベンチで私は、全力で彼らを支えます。 」

                   と宣言することにしています。

 これは、自分自身に言い聞かせるために行っています。
 自分自身の誓いです。

 これを宣言してから、私自身、少しは感情をコントロールできるようになりました。
 
 最後の場面で、彼らの気持ちを汲んで声をかけられる指導者でありたいと考えています。

 上記に紹介した本は、指導者や保護者がよかれと子供に思って声をかえたことが実は逆効果になっているということを、事例をあげて紹介してくれています。
 なかなか興味深く、一気に読みました。
 本校保護者にも薦めました。


PS

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  全国中学校大会、開催地 長崎県の関係者の方々、大変お世話になりました。
 
開会式の歓迎の言葉を担当してくれた地元の中学生のメッセージが素晴らしかったことを今でも覚えています。開会式後、生徒に同級生であれだけ立派な挨拶ができるのだねと感心していました。

  また表彰式のことです。
 炎天下であったこともあり、担当の先生方が、生徒が座るときにパイプ椅子が熱くならないように直前まで冷やしてくれていました。とても感動しました。
 長崎の先生方、ありがとうございました。
生徒と一年前に立てた目標は達成することはできませんでしたが、生徒・保護者ともに忘れることができない大会となりました。


【編集部より】 
※この度は編集部の都合により配信が遅れてしまい、誠に申し訳ございません。
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●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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