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「試合の大事な場面で選手が熱中症になってしまった・・・。」

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こんにちは。
トレーナーの市山です。(所属:スポーツインテリジェンス)


梅雨の合間、日差しの強い日が続いてます。いかがお過ごしでしょうか。
この時期は、1日の中でも気温の変化が激しいですね。
体調には十分お気をつけください!


「夏は熱中症が心配・・・」というソフトテニス指導者の方の言葉を良く耳にします。

 今回は「熱中症」についての対処法、予防法をお伝えしたいと思います。

 
「試合の大事な場面で選手が熱中症になってしまった・・・。」
そのような状況は、ソフトテニスの現場でもご経験があるのではないでしょうか。
 

■3つの“熱中症”タイプと対処法
熱中症」とは、よく耳にされると思いますが、様々な症状があります。
3つの症状別に対処法をご紹介致します。
 

熱痙攣(ねつけいれん)>
大量に汗をかき、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
○特徴
筋肉痛・手足がつる・筋肉の痙攣
↓ ↓ ↓
生理食塩水(0.9%の食塩水)を補給しましょう

 

熱失神

血圧が低下し、脈は速くて弱くなります。
○特徴
めまい・一時的な失神・顔面蒼白

熱疲労
大量に汗をかき、脱水状態になります。
○特徴
全身倦怠感・嘔吐・頭痛・集中力や判断力の低下
↓ ↓ ↓
涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分の補給をしましょう

 

ーーここまでは早期の正しい対応によって通常は回復しますーー
しかし・・・死に至る危険のある熱中症が「熱射病」です。
 

<熱射病>

体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態。
意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もあります。
○特徴
体温が高い・意識障害・呼びかけやや刺激への反応が鈍い・原動が不自然・ふらつく

↓ ↓ ↓

一刻も早く病院へ搬送しましょう。
いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、身体を冷やすなど現場での処置が重要です。
全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて身体を冷やします。
首すじ、脇の下、大腿部の付け根などの大きい血管を水やアイスパックで冷やす方法も効果的です。
足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。

※救急車を呼び、待っている間にできる限りの処置を行いましょう。

・・・死に至る危険もあります。危険を感じましたらすぐに救急車を呼びましょう。
 

■普段から意識したい“予防策”


①塩分を含んだものをこまめに(15~30分ごと)水分摂取
②しぼった濡れタオルなどで、皮膚をこまめに拭く
③アイシングで体を冷やす
④直射日光下では、必ず帽子をかぶ
⑤食事を摂っているか、寝不足、脱水症状、かぜや体調不良はないかを事前にチェック
⇒ つまり、日頃からの体調管理が熱中症予防につながります。

  

次回は、「効果的な水分補給」についてお伝えします!
お楽しみに!

 

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