日本代表,ナショナルチームの取り組み～栄養・トレーニング・練習メニュー～
皆さん、こんにちは。トレーナーの市山です。
先日大阪にて、日本代表チーム、ナショナルチームの合同合宿が行われました。
見学に行かせていただきましたので、取り組みについてご紹介させていただきます。
代表チームは、前回の合宿で栄養調査などを行っており、その結果を元にした栄養士の先生の講義を聞かせていただくことができました。
スポーツ選手の中では、一般的に貧血状態の選手が多く見られ、原因は繰り返される衝撃と激しい運動による赤血球膜の血管内破壊や、汗と一緒に鉄を出してしまっていること、食事からの鉄摂取量の不足などが挙げられます。女性に多い傾向ですが、最近では男性も増加傾向にあるようです。
また、食事に関しては、肉・魚類（主菜）の摂取は比較的良好で、野菜や果物（副菜）の摂り方がやや少ないようでした。野菜や果物にはビタミンが多く含まれており、直接エネルギーとして使われるわけではありませんが、身体を調整する役割があるので、毎食野菜を取り入れるようにお話されました。
これからの暑い季節、食欲が減退する選手も多いと思います。
ご飯やパン、麺類（主食）が不足するとエネルギー不足で疲れやすい状態になってしまいます。
今のうちから３食バランスよく栄養を取ることで、バテない体作りを心がけたいですね。
トレーニングでは、女子代表チームを間近で見させていただきました。私がお邪魔した日は、下半身の強化に取り組まれていました。日本代表女子トレーナーの吉川さんに、トレーニング計画や、合宿メニューなどについてお話を伺いました。世界選手権に照準（ピーク）を合わせ、今回の合宿はしっかりと追い込み、効率的な身体の使い方を落とし込める時期として考えていらっしゃるようでした。
ストローク時の重心移動を意識するメニューが多く、選手はしっかりと走り込んだあとでも、ポイントを意識して取り組んでいました。ボールを打つ技術の意識だけでなく、ウォーミングアップやトレーニングでも、自分の体に対する意識が研ぎ澄まされているように感じました。
男子代表選手は、ボールを打つ前には全員がメンタルカードで集中してからコートに入るように徹底していました。トレーニング中に集中を高めたい、と思ったときに各自でメンタルカードを見にコートの外へ出るシーンも。トレーニング後の練習でも、気持ちを入れ直し、集中してコートに入っていました。
選手、監督、コーチ、トレーナー、皆が同じ明確な目標に向かって戦っているチームJAPAN。
世界選手権に向けて、チーム一丸となって頑張ってください。
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