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生徒を守る!「熱中症」の対処法

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こんにちは。トレーナーの藤田です。

今日は、この時期に多い「熱中症」の対処法についてお話します。
 
時には命の危険にもつながる熱中症
 
選手たちを熱中症から守るために気を付けるべきことは、どんなことでしょうか?


熱中症とは、水分や塩分などのミネラル不足、あるいはその他の要因により体温調節が出来ず(体の熱をうまく放出できなくなり)、脱水症状、けいれんなどを引き起こした状態です。
 
熱中症は、「熱失神」・「熱けいれん」・「熱疲労」・「熱射病」の4病態に分けられます。
また、重症度によって「軽症」・「中等症」・「重症」の3段階に分類されています。
予防としては、皆さんご存じのとおり、水分補給ですね。

バックナンバー(水分補給)http://st-on.blog.jp/archives/52243672.html


【熱けいれん・熱失神】~軽症~
大量に汗をかいているにも関わらず、水分のみを補給したために体内の塩分やミネラルが不足してしまい、四肢や腹筋等のけいれんを起こしたもの。
末梢血管の拡張により、一時的に脳の血流が減り、数秒間程度の意識消失を起こす。

熱疲労】~中等症~
脱水と電解質(塩分など)の喪失により倦怠感、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐などの自覚症状。
血圧が低下し、皮膚が青白くなり、多量の発汗などもみられる。
体温調節はしっかりしており、意識障害もありません。

【熱射病】~重症~
体温調節がうまくできず、全身の多臓器障害をきたします。
症状としては、40℃を超える高体温、意識障害、運動失調、全身けいれんなど。

意識障害、全身けいれん、高体温、まっすぐ走れない、歩けない、のうち1つでも当てはまれば重症と考えましょう。
ここまでくると、直ちに救急車を呼ぶ必要があります。

【対応について】
1、 まず症状の確認。
重症であるかどうかを判断してください。
重症と考えられる場合はすぐに救急車を呼びます。
2、意識やバイタルサイン(呼吸、脈拍、顔色、体温、手足の温度など)のチェック。
経過観察の為にも、これらは数分ごとに継続して行うことが重要です。
3、応急処置
・風通しの良い日陰、涼しい環境へ避難させる。
・仰向けに寝かせ、足を約30°挙上する。
・ベルトやシューズ、靴下、衣服を脱がせたり、緩めたりして身体を冷やしやすい状態にする。 
・氷嚢、アイスパック等を、大きな血管が流れている頸部(首)、腋窩部(脇の下)、鼠径部(股関節)に当てて、血液を冷やす。
・冷たい飲み物は胃の表面で熱を奪ってくれるので、スポーツドリンク等を飲ませる。
※分からない場合は、手遅れになる前に救急車を呼びましょう。

熱中症になってしまった場合は、これらの対応を迅速に行うことで、症状を軽減させ、重症になる危険性を抑えることができます。
これからの時期、試合やチーム活動が活発化する一方で、選手・指導者ともに危険が増す時期でもあります。
安全に、効率的に試合・練習等を行っていただく一助になればと思います。


※ウォーミングアップ、トレーニング方法についての質問、疑問などがございましたら、
sofuonhenshubu@gmail.com 
までお寄せください!質問および回答を当メルマガにてご紹介させていただきます。
(全てのご質問にはご回答できない場合もございますので、ご了承ください)
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