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【NTT堀より】 一流選手の修正力




こんばんは。NTT西日本の堀です。
今回は私から寄稿します!


「ビビって何も出来ませんでした」
「練習でやったことを試合で出せなかったです」
「1本目のミスが響いて最後まで思い切れませんでした」
「何度も“負ける”と思いました」
「メンタルが弱かったです」

誰の言葉だと思いますか?
どこかの中学生?高校生?
誰もがプレーや試合のあとに1度は口にしたことがあるフレーズではないでしょうか?
これは大会を終えた、ある選手の言葉です。

5月中旬、香川県高松市で全日本シングルス選手権が開催されました。
我々NTT西日本は4名の選手が2日目に勝ち進み、ドローの不運もあり、ベスト4掛けで船水選手と丸中選手、準決勝では船水選手と長江選手が同士討ちを行いました。長江選手が勝ち進み、迎えた決勝。相手はNTT船水選手の弟、颯人選手(早稲田大)で、同じ日本代表でしのぎを削る2人の戦いは熱戦が期待されました。
しかし、結果は長江選手のG0-4負け・・・
私も含め、観客の皆さんも信じられない気持ちだったと思います。
厳しいトレーニング、合宿を経て、しっかりとした準備で挑んだ大会だっただけに、長江自身、そしてチーム全体も敗戦を受け入れるには少し時間がかかりました。

はじめのフレーズは、その長江選手が試合後しばらくしてから話をしたときに出てきた言葉です。

長江選手はNTTのエースだけではなく、この数年代表キャプテンとして日本を牽引、シングルス・ダブルス共に日本トップの選手です。

そんな長江選手でさえ、皆さんと同じような精神状態・心理状態になるんだ!!ということがお分かり頂けると思います。


初心者であろうが実力者であろうが同じ人間です。緊張もします。不安になります。ビビります。
大切なのは自分で自分の現状を認めて、コントロールしようと努めることです。
残念ながら長江選手は決勝戦の途中に流れを変えることが出来ませんでしたが、試合後、自己分析・ゲーム分析をし、冷静に自分を見つめ直し、次の目標へと進む準備をしていました。この敗戦をバネに更に強くなっていくと確信しています。

優勝した船水颯人選手も兄、雄太選手も増田健人選手も素晴らしいテニスでしたが、本来の80%位の調子だったと思います。
しかし彼らは調子でテニスをすることがありません。調子が悪いからイライラしたり、物にあたったりすることなく、今日はこのショットの精度が悪いから、こういう戦術で戦おう、こういう展開に持ち込もう等々、出来ないことを悲観したり、イライラしたりすることなく、今(今日)出来ることをしっかり出し切って戦うことが出来ます。

横綱稀勢の里は、高い実力を持ち期待されながらもずっと横綱になれず、大関にとどまっていました。周囲やマスコミからは「メンタルが弱い!」とずっと言われ続けてきました。

稀勢の里は大事な場面、弱気になった際、まばたきが多くなる・眉間にシワが寄るというクセがあったそうです。そのクセを修正し、緊迫した場面でも無表情や少し微笑むように表情を変えたそうです。

そういった些細なことを分析、修正することで、やっと横綱に登りつめました。それだけが横綱になった要因ではありませんが、強くなった要因のひとつとして挙げられると思います。

自分自身をしっかりと“正直に”見つめ、分析し修正していく。これこそが一流選手の証であり、強くなるための秘訣のひとつと言えると思います。これは技術力の高さではなく、初心者でも誰でもすぐに実践できる心構えです。
是非皆さんも参考にしてみてください!

王者になりたければ、まず王者のように振る舞え!という格言もあるように、まずはうまい選手のプレーや振る舞いを見てほしいと思います!
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