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【NTT堀より】 『上達する練習とは』(チーム編)

みなさん。こんにちは。
今回も“堀再び”です。

たくさんの方々にジュニアアスリートプログラム(JASP)の動画コンテンツを観て頂いているようです。ありがとうございます。

実際にNTT西日本で行っている練習や、初心者のみなさまにも取り組んで頂けるような練習、
ここ最近では日本ソフトテニス連盟の北本英幸さんの基礎技術の動画も配信しています。

各地で講習会をさせていただく機会があるのですが、よくある質問が、NTT西日本ではどんな練習をしていますか?」「どういった練習をすれば強くなりますか?」という質問です。

私がこの類の質問に答えることはただひとつ。
「練習に“絶対”はない。ただ“絶対”を信じないチームに勝利はない」ということです。

これは、私が日本大学時代に、恩師から学んだことです。

私はそれまで、あのチームではどんな練習をやっているのだろう?あのナショの選手はどんな練習を?とそういったことを探すことに躍起になっていたころがあります。
もちろんそれはそれで、他人から学ぶ・真似るということは、とてもプラスになるのですが、自分自身のポリシーはどこだ?!と大いに悩みました。

悩んでいたころに出会ったのが先ほどの言葉です。
それまでは監督がこの練習をやるぞ!キャプテンがこの練習をやるぞ!と指示されたものを時間通りに行うだけでした。もちろん、全体練習後に居残り練習で補っていたのですが、チーム全体を見ると、どことなく「ただ言われたことをやるだけ」の部分が見えました。

そこで監督に直談判。キャプテンや、同級生とも話し合い、「チームはどこにいきたいのか」「今のチームの課題は」「強みは」「いつまでに何を達成するか」「そのために行う事は」と週に1度ミーティングを開き、そこで決めたことを監督や下級生に伝え、練習に組み込んで行くことにしたのです。
当時の監督も「俺の言うとおりにしておけば良い」という風な監督さんではなかったので、我々の提案に大いに賛成してくださり、その中で経験を踏まえて練習内容にエッセンスを加えてくれたりと、これまでの練習が180℃は言い過ぎかもしれませんが、みんなの顔色が変わり、充実度が劇的に変化していったのを覚えています。

その頃、日本大学はインカレではなかなか勝てない時期が続いていましたが、その年準優勝と躍進。日本体育大学に惜しくも敗れてしまいましたが、プロセスに間違いはなかったと、自信を深めることが出来ました。

みなさんも日々の練習の中で大いに悩まれていることと思います。
我々NTT西日本も日々決まった練習はなく、進化に向けての日々変化、ほんとうにこのやり方でいいのか自問自答、意見交換をしながら取り組んでいます。
いわば一流選手が集まった我々でもそういった状況なのですから、中高生の指導者の皆さんは大いに悩まれていると思います。ジュニア出身の子がいたり、気分の浮き沈みが激しい子がいたり、うまくできずに泣き出す子や、練習に来なくなったりする子がいたり。

「なぜわからないんだ?」「俺の言う事をよく聞け!」「俺の言う事をやればいい!」という指導の時代は終わりました。色々な情報が子どもたちも、携帯やパソコンから入る時代です。
まずはチームがどうあるべきか、どうしたいか、どこを伸ばしたいか、直したいのかをチーム全体ではっきりと明確にし、共有していくことが、導いていこうとすることが第一歩であると思います。

そんな中で、JASPの練習メニューがすべて正しいとは思いませんが、少しでも日々の練習の刺激、お役に立てれば幸いです。今後はJASPの中でも、練習メニューの組み立て方等も紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

JASPが“絶対”ではありません。ですが、“絶対”にお役に立つと信じています。

次回も見てくださいね!!


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