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体のだるさは夏の暑さのせいじゃない!?スポーツ貧血にご注意!

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皆さんこんにちは。
トレーナーの宮崎です。
夏の暑さも多少しのぎやすくなりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今回は「スポーツ貧血」についてお話します。

この時期に身体の疲れを感じると「夏の暑さ」が原因と思われることが多いですが、
意外にも「貧血」が原因の場合が多いのです。
「スポーツ貧血」とは、スポーツ選手に起こる貧血のことで、日頃からハードな練習を行っている選手に起こりやい傾向です。特に夏場は、多量の汗や尿によって身体内の鉄分が不足する「鉄欠乏性貧血」が多くみられます。

鉄分は、血液を作る役割を担っています。血液の約40%は赤血球で作られており、赤血球に含まれているヘモグロビンが、身体の各器官へ酸素を運ぶ役割をしています。
酸素は、筋肉をスムーズに動かし続けるために欠かせません。酸素を運ぶ役割である
ヘモグロビンが減少すると、酸素が十分身体に供給されず、身体のだるさに加え、持久力・パフォーマンスの低下を引き起こします。

ヘモグロビンは、「鉄分」と「タンパク質」から構成されています。
成長期(特に中学生や高校生)の選手では、筋肉や骨格などの身体を構成する組織作りに鉄分が使われるため、貧血には注意が必要です。
さらに女子選手は、月経の際にも多くの鉄分が使われます。そのため、貧血は女子に多いイメージがあると思いますが、近年では男子選手でもスポーツ貧血になる可能性があるので、要注意です。

この夏、様々な競技会場でヘモグロビンチェックをさせていただきました。
会場によっては、スポーツ貧血の基礎知識とスポーツ貧血にならないための工夫をお伝えすることができました。

ヘモグロビンの数値が低く、スポーツ貧血の状態になってしまうと、練習を頑張りたくても頑張れない状況になります。一度貧血状態になってしまうと、組織の修復に時間がかかるため、完全に元に戻るためには半年かかると言われています。
日頃から、鉄分の多い食品(大豆、貝類、レバー、ほうれん草、マグロなど)の摂取を心がけるなど、バランスの良い食生活を目指しましょう。


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