本気で勝つための「真の両立術」
千葉真子さんは、マラソンランナーとして世界選手権などで活躍をされた方です。
そのなかで、気になったキーワードをご紹介します。
千葉真子さんは、度重なる怪我で陸上を諦めかけたとき、母校の高校生の練習を見学して、また再起しようと決意されました。そこで小出監督のチームに移籍されます。その後、小出監督が千葉真子さんに投げかけた言葉がとても勉強になりました。
力が出し切れずに勝てなかった時期に、小出監督は次のようにいつも話をしてくれたらしいです。「 一緒に頑張ろうな 」そして大会で思うような結果が出せなかった直後には、「 自分が作成したメニューがダメだったな 悪かったな 」と言ってくれて、とてもやる気があがったという話が印象的で勉強になりました。
私自身も春の全国大会で、東京選抜でレギュラーになれず、個人戦も初戦敗退で終わった清明学園の生徒に、「 夏は絶対に勝とうな。頑張ろうな。 」という言葉をかけたことを思い出しました。彼は、言葉通りその後、東京優勝して関東も抜けて全国の舞台に戻ることができました。卒業時に私に 「 あの先生からの言葉で頑張れた 」と手紙をもらった時の感動は今でも覚えています。
しかし、彼の場合は努力をする生徒だからこそ、投げかけられた言葉です。努力をしない生徒には投げかけられません。努力の出し惜しみをする生徒が多いです。昨日もトレーニングを全力で取り組めず、私が見に行くと、やっているフリをする。そのような義務感でやらされている生徒は伸びません。全員が全員、努力を進んで行う生徒ばかりではありません。辛いことは逃げたくなる生徒の方が多いので、
「 この頑張りがどのように人生に繋がるのか 」を言葉で話し語れる教員になりたいと
思います。
PS
今回の講演会は中学生生徒の参加OKでしたので座席確保のために、力を尽くしました。なんとか生徒にも聞かせたいと思いで8席は確保できました。いつも練習につくことができない女子部員、そして男子上級生から声をかけました。しかし希望者はたった3人でした。今回は、チームとして皆で参加する方式をとらずに行いました。完全希望者の参加です。私の本音は「 ただボールを打って、トレーニングを頑張ったからといって勝ち抜くことはできない。このような経験を通していかに視野を広くし、土台となる人間力を向上していくか 」
でした。
結局、中1・2年全員に声をかけても3名しか集まりませんでした。そこで内申満点をとり、推薦入試で受験を終えた3年に声をかけました。すると彼は即答でした。
「 参加したいです 」
ジュニアでなく清明学園中学校でテニスをはじめて全中団体では第5位で表彰されたキャプテンです。彼は、私の横で言われるまでもなく、テニスノートを広げて黙々と講演の内容をメモをしていました。隣で感心しながら、このような生徒だからこそ、勉強テニスの真の両立ができたのだろうなと感じました。
また落ち着いたら、いろいろなものが足らない現役部員の後輩たちにも伝えたいと
思います。
【編集部より】
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