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「天皇杯より面白い」世界選手権国内予選プレヴュー

「この大会は国内でもっとも見る価値がある、というか見ていて面白いトーナメントである。全日本ソフトテニス選手権よりも魅力的である。」

世界選手権国内予選プレヴュー: Soft Tennis WEB-LOG


クレーコートでの大会というのはほんとうに少なくなった。公営コートでのクレーコートの存在自体がめずらしくなってしまったのだからしようがないが...国内ソフトテニスの2大トーナメント 天皇賜杯皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権、そして国際大会予選会におけるクレー開催は3年ぶり。その3年前というのはアジア選手権の代表決定戦だった(熊本)。その前はその前年の第13回世界ソフトテニス選手権の代表決定戦(仙台)。いずれも予選会、つまり本番のサーフェースに合わせているのである。昨年の予選会(アジア競技大会)がハードコートで開催されたことと同じ理由である。クレーコートというのはそれほど特殊な存在となってしまったといえるだろう。ちなみにライバル国韓国はほぼクレーコートメイン。台湾はハード主体と思われているが、たしかにそういう面もあるが、台湾国内でのメイン大会である全国運動会(台湾国体)はこの10年間すべてクレー開催である。

そういう特殊なサーフェース(しかも広島は格別に速いコート)だけに予想は難しい。無論大本命は篠原・小林。 対抗馬としては、男子はNTT勢が有力であろう。なにせ会場である広島中央庭球場をホームコートにしており、しかもというか当然強打者揃いである。 堀・長江、水澤・岩崎、(中堀)・高川3ペアは昨年の全日本でベスト8に入っており、サーフェースを度外視してもチームは充実している。NTT勢で上位を独占ということも充分ありえることだと思う。右画像は日本の大エース高川。中堀の引退後初の大きな試合となる。気楽な立場だけにおおいに怖いといえるだろう。左画像は昨年の予選より堀・長江。全日本でベスト8。長江は6月のチャイニーズカップダブルス優勝。



篠原・小林は昨年の予選会一位。天皇杯2位、東日本、全日本社会人の連勝、そしてインドアシーズンの圧勝と文句無しの第一人者となった。当然、ダブルフォワードで戦うことになるだろう。この速いサーフェースをどうこなすか、要注目である。

上画像は昨年の予選会での篠原・小林。彼らはペアを組んで3度国際大会の予選に出場しているが、2位(2007)、2位(2008)、1位(2010)と見事な成績である。2007と2008はクレー開催。2010はハードコート。↓も昨年の予選での篠原・小林。

女子は再びピークをむかえつつあるようで上位が充実している。誰が勝つかわからない混沌とした状況は相変わらずだが、充実ゆえのこと、いつも以上の激しい戦いが予想される。左画像は昨年優勝の杉本・森原(東芝姫路)

女子の国際大会予選会優勝者は 上原・平田(2007)、上原・平田(2008)、杉本・森原(2010)と推移している。

この大会は国内でもっとも見る価値がある、というか見ていて面白いトーナメントである。全日本ソフトテニス選手権よりも魅力的である。このことはすでに何度も書いてきた。会場に足を運ばれることを強くおすすめする。