いまどきの子のやる気に火をつける
先日行われた東京都中学生選手権男子団体戦後の閉会式のことです。
私が総評を担当させてもらいました。
閉会式に並んでいる生徒は、ベスト8以上の入賞メンバーです。しかし、関東大会団体出場に繋がってイキイキとしている生徒と繋がらなかった生徒、負けてしまって今にも泣きだしそうな表情の生徒とはっきりと分かれます。前に立つとすぐにわかりました。
今年は雨天の関係で団体が先に消化されました。翌日、個人戦があったので、まだチャンスはある生徒はいるし、いい顔をしてラケットを置いてほしいという思いから、次のような話をさせてもらいました。
ライバルとして戦った彼らにはいろいろな想いを込めて伝えました。
『 勝負は結果がでます。結果は時として残酷です。しかし、君たちが三年間取り組んできたことは間違っていません。顔をあげて、支えてもらった先生・保護者・関係する方に感謝の言葉を述べて胸を張って今日を終えてほしいと思います。 』
と伝えさせてもらいました。
と伝えさせてもらいました。
ある卒業生の話です。関東大会個人戦でダブルフォルト6本をして初戦敗退するという生徒がいました。このような敗戦をしたことによって、夏過ぎて9月になっても私の方には申し訳ない気持ちからか、近寄ってきませんでした。こころのなかで、『 よくがんばったよ。素晴らしい挑戦だったんだよ 』という気持ちを込めて話をしましたが、ずっと引きずっていました。敗戦直後には自分が努力してきたこと・がんばってきたことは全て否定されたような気持になります。これは指導者も選手も同じかと思います。当然、不思議な負けというものはありませんから、足りないから負けるわけです。それを整理して次のステージに生かすことが大切になります。
しかし、努力してきたこと・挑戦してきたことは大いに評価されるべきだと思います。
この結果のマイナスの感情を変えることが次のステージへのエネルギーとなります。その彼には、会うたびに高校生になっても自信を回復させるような言葉をかけ続けました。高校3年の最後の夏、彼はエースとして進学した高校のインターハイ団体戦初出場を決めてくれました。自信を失くしていた生徒を励まし鍛えて頂いた高校の先生には感謝しています。
最近、かなりの売れ筋の
にも、以下のようにあります。
大事なのは、結果が出せなかったことによる負い目からネガティブになっている意識を、ボジティブな状態に変えることです。そのために「 うまくいったこと 」を話してもらったわけです。
とあります。うまくいったことが一つもなかった試合もあるかもしれません。それでも挑戦したこと・努力したことは大いに評価することができる指導者でいたいと思っています。
いかがでしょうか??
次回は、読者の先生から質問をもらいましたので、私なりのお答えを記載させてもらいます。
では!
【編集部より】
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